花や木、それぞれの戦略
庭の槿の花がこの1ケ月間次々に咲き続けている。
この槿の木は、2年ほど前に家人の知らぬ間に、我が家の庭に芽を出して20センチくらいの大きさになっているところを発見し、槿らしいがどんな花を付けるのだろうと楽しみにしていたものである。
とにかく植えた覚えのない木だから、実生に違いない。その実(種)はどこから来たのか?
どうも鳥が蒔いて行ったらしい。この木以外にも、鳥が糞として落としていった結果の実生の木が育っているものがあるのだ。
以前にも庭に槿があって、移植に失敗して枯れてしまったことがあった。また槿が欲しいと思っていたところに、期待を背負って登場したものなのだ。
槿の実は一つの殻に小さな数十個の種が詰まっていて、冬でも簡単に下に落ちないで、枝に付いていて、鳥に食べられるのを待っている。
餌の少ない冬に鳥が殻ごと食べて多くの種の粒を、あちこちにばらまくことになる。糞という栄養とともにまかれた種は春に芽を出す。
今回我が家で発見した槿の育ちは早く見事で、1年後に2メートルになり、2年半後の今、4メートルになっている。
昨年数個の花をつけて、どんな種類かが分かったが、育ちが少し遅くなったこの夏にはたくさんのつぼみを付けている。前に我が庭にあった種類とは違う。
毎日数個づつの花を咲かせている。
強い風に揺れてピントが・・・
槿は桜や金木犀などと違って、一斉に各花が開いて木を思いきり賑やかに飾ることはしない。
1ケ月以上に亘り次々に花を咲かせて、長期間、蜂や蝶やそして蟻までもが蜜を求めて来て受粉を助けるのを待っている。
花も木もそれぞれの戦略で生き延び、生存圏を広げているわけだ。
人類のそれぞれの種(しゅ)の戦略は今後100年で、地球を、個人の生活をどう変えていくのだろう。そのくらいの年数は生きて見届けたいが、そんなことは今の人類の遺伝子の戦略には含まれていない。
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